コールユーブンゲンの練習はつまらん!でも終わると・・・

どうも!タラッタです。

「コールユーブンゲンくそつまらねー!」と思ったことはないですか?私はあります。コールユーブンゲンは、高校一年生のときに芸術(音楽)の授業の中ではじめてやりました(やらされました)が、いや~実につまらなかった!

一学期の歌唱試験が、No.19-b「ソミソファレファミ~」ってはじまる簡単なやつでしたが、まだ声楽を習い始めてもいない私にとっては、ア・カペラで歌い切るのは難しかったです。音程がうまくとれず「追試」を食らいました!笑 むろん普通科でしたので、ほかにもほとんどの人が歌えていませんでしたね(やけに音程が正確な人はいましたけど)。

そんな嫌な思い出の残っているコールユーブンゲンですが、高一の秋から声楽を習い始めてから、きちんと学んでいくことになりました。きちんとやっても、やはり、つまらないものはつまらなかったですね。

コールユーブンゲンで大事なのは、

  • 音程・リズムを正確に
  • 安定したテンポで
  • とにかく楽譜どおり

といった感じなのですが、習いたてホヤホヤの私は、音程もリズムも不安定。テンポはだんだん遅くなったりして、ブレスも楽譜上に書いてあるのよりも多くなってしまったりと、欠陥だらけでした。

最初のうちはまだ何とかサクサク進んだものの、後半になってくると難易度が上がり、いじわるな音程とかリズムとか出てきました。わずか16小節くらいのものでも、一曲を仕上げるのに長いと半月~1ヶ月くらいかかったこともあったと思います。

家では、メトロノームに合わせて歌ったり、ピアノで所々ピッチ(音の正確な高さ)をたしかめながら練習していました。リズムに関しては、「タッカ(付点8分音符+16分音符)のリズムは一拍を3:1の時間配分でとる」といった具合で、全ての音について算数的に考えましたね。

また、テンポに関しては、最初に師事していた先生は「一拍ずつ腕を振りながらテンポを刻め」とおっしゃっていましたが、次に師事した先生には「腕は振らずに、静かに手で腿を叩くくらいにしたほうが良い」と言われましたね。

まあとにかく、体にテンポを覚え込ませて、いかに楽譜どおり正確に歌えるか?が勝負なコールユーブンゲンでした。そこには「音」はあっても「音楽」はありませんでした。そりゃそうだ。ソルフェージュ教育に使われる教材ですから!

そう、コールユーブンゲンって原語(ドイツ語)だと “Chorubungen” と書き「合唱の練習本」という意味があるのですが、現在の日本ではソルフェージュ的な扱いになっていることが多いと思います。音大によっては入試のソルフェージュ試験に課されていたり、ソルフェージュの授業内で取り扱っていたりします。

Wikipediaには、次のような記載もあります。

コンコーネへの準備としての教材にふさわしい。

引用元:Wikipedia

コンコーネとは、コールユーブンゲンと違って音楽的で伴奏も付いていて、比にならないくらい楽しい声楽練習教材のことです。

コールユーブンゲンがそれへの準備教材にふさわしいって?いやいや、全然ふさわしくねーよ!コンコーネはもっと音楽的で芸術的だから。コンコーネは声楽だけど、コールユーブンゲンは完全にソルフェージュだっつーのよ!

・・・って思いましたが、冷静になって考えてみると間違ってはいないですよね。やっぱり音程とかリズムとかテンポって大事だし。

私が受験した某音大の声楽の二次試験にはコールユーブンゲンの試験が課されていましたが、他の専攻にはありませんでした(今はどうか知りません)。つまり、やっぱりコールユーブンゲンは “Chor”(合唱≒声楽) の “Ubungen”(練習本)ということで一理あるようですね。

でも!私は今声楽の講師をやっていますが、生徒にはまずコールユーブンゲンはやらせません。プロ・セミプロを目指している人や読譜力を高めたい人にはカリキュラムにぶちこみますが、それ以外の人にはやらせるメリットはあまりない気がしています。

その理由は、以下のとおり。

  • 声楽(音楽)が嫌になる大きな原因だから
  • コンコーネなどでもだいたい代用できるから

この2つですね。

コールユーブンゲンを実際にやっている方は分かると思いますが、楽しくないでしょう?きちんとやったつもりでも「音程が低い!」と先生に言われ、いざ直してみると今度は「リズムが甘い!」と言われ、それも直してみると今度は「テンポが揺れた」だの「また音程がブレた」だの言われ、堂々巡り・・・。

プロを目指すような人だと、やはりつまらないコールユーブンゲンを「みっちりきっちり」見ていって、ついでに「精神力」も鍛える必要があると思いますが、そうでない人には拷問でしかないので、私は基本的にやらせないのです。

青臭いかもしれませんが「音楽は心が大事だ!」というのが元々の私の考えなので、音程とかリズムとかは二の次(むろんこれも大事ですが)。どうしても気になる部分はコンコーネなどでも練習可能だし、血眼になってコールユーブンゲンをやる必要性はそこまで大きくないかと。

ところがですね。この世の中には面白い楽譜もあるんですよね。高校時代に発見したのですが、コールユーブンゲンの伴奏楽譜です(笑)

↓これです↓

コールユーブンゲン伴奏集 (合唱ライブラリー)

「コールユーブンゲンは無伴奏で無味乾燥だから面白い(←皮肉デス)のに、伴奏があってはダメではないか!」と思ったものの、これなら割と楽しく練習できるのではないか?とも思いました。

私は発見してからすぐに買い、自分で伴奏を弾きながら歌ったりしました。やはり、伴奏が入ると数倍以上楽しくなりますね。和声感も出てくるので、なんだか別の曲に感じることもありました。

ただ、ピアノの平均律に頼り切ってしまう点は否めないので、伴奏無しで正確に歌いきる能力は身に付けられないと思ってあまり使わなくなりました^^; 私は変にプライドが高かったので、やっぱり伴奏を付けたコールユーブンゲンが許せなかったんです。

でも人によっては、伴奏付きと伴奏無しを混ぜながらやってみると良いかもしれませんね。どちらでもできるようにしておくと、音楽の幅が広がると思います。まあ、無伴奏な状態だけで極限まで想像を膨らませていくタイプ(やその能力を身に付けたいタイプ)の人には不向きかもしれないので、答えはありません。

というわけで、今回はコールユーブンゲンの悪口でした(笑)

が、いざ全曲終わってみると、その「達成感」や「自信」は半端ないですよ!音大に入学した後も、ずっとベースで支えて続けてくれます。そして今となってはとても良き思い出。つまらなかったあの曲たちが、なぜか若き青春の日々を思い出させてくれて目頭が熱くなることもありますね。それに、意外にも良い曲が多い!ってことにも気付きました。

コールユーブンゲン、深めていくと別の側面が見えてくるのではないでしょうか。

 
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