演奏会のアンケートには、気になった点を書くことが大事!
どうも!タラッタです。
演奏会を聴きに行ったり観劇に行ったりすると、入口のところで大抵プログラムがもらえます。そしてプログラムには宣伝チラシが何枚か(ときに大量!)挟み込みされており、一緒にアンケートが入っていることもあります。
そのアンケート、貴方は書いていらっしゃいますか?それとも・・・。帰宅後、宣伝チラシと一緒にゴミ箱へポイッてなさってませんか?(笑)
今回は、そのアンケートについて、少しだけお話を展開してみようと思います。
お話の順番
無記名で良いので書いてみよう!
名前とかメールアドレスとか、そういった個人情報は全く書かなくて構いませんので、とにかくアンケートがあったら、なるべくビッシリと感想なり意見なりを書いてみると良いでしょう。仮名を用いるのも手ですね。
私も、公演等に出演したとき、終わってからアンケートを読むのがとても楽しいし面白いのです。公演というのはお客さんの心とのキャッチボールだと私は思っているので、お客さんはどんなことを思い感じたのか?ということが分かるのは、とても嬉しいのです。
監督さんだって裏方さんだって主催者さんだって、多くの方がアンケートを待ち望んでいます。そして今後の励みにもなります。必ずしも全員が見られるとは限らない(特に大きな舞台だと)ですが、書けるものは書いていただけたら幸いです。
ヘタクソな字、殴り書きでも構わない
アンケートを書くといっても、早く帰りたい気持ちの中で書くことになると思います。ですから、丁寧に書かなくても良いと私は思っています。
何が書いてあるのか、じっくり読まないと分からないような字でもOKだと思いますし、むしろ感情をぶつけるかのような殴り書きでも構わないと思いますね。そのほうが、筆跡からもお客さんの感情を読み取ることができるでしょうから♪
大きく○ひとつだけ打つのも良いし、×ひとつだけ打つのも問題無しです。
もちろん、紙に穴が開こうが破れようが構いません。ただし、わざと鼻クソや唾を付けるのだけはやめましょう。
項目は、全部記入しなくても良い
アンケートですから、書きたいところだけ書いて、書きたくないところは書きたくない。それで良いでしょう。
例えば、「○○主催の公演は何回目ですか?」とか「誰から誘われましたか?」みたいな質問があっても、面倒ならスルーでOKです。もちろん、記入できるならするのが望ましい(統計を取っていると思うので)ですが、まあ、お客さんにとっちゃどうでも良いことかもしれませんので♪
良かった点よりも、気になった点を書くほうが大事!
アンケートを読むと、そのほとんどが以下のような感じです。
● 楽しい時間を過ごせました。
● ○○という点が勉強になりました。
● ××のシーンで感動して涙があふれました。
● また聴きに来たいです。…etc.
どれもまあ、無難な内容ですね。本当にそう感じた人もいらっしゃるでしょうが、ほとんどの方が義理だと思います。
義理とか気にせず思い切って書こう!
私がかつて演劇を学んでいたときの先生は、生徒に「アンケートは悪い指摘だけ読むの。褒め言葉や良かった点とかは、全て読まなかったことにする」「身内、友達や恋人が書いた内容なんて社交辞令。良いことばかりしか書いてない。たしかに勇気はもらえるけど、成長を阻む原因でもある」とおっしゃっていました。
私はその意見を支持しています。出演者やその関係者の為を思うのであれば、褒めるよりも気になる点を指摘するのを入念に!というわけです。そうすれば、アンケートが生きてきます。
気になる点や悪い点を指摘するのはなかなか勇気が必要ですが、匿名や仮名で良いのがアンケートの利点ですから、思い切って書いちゃいましょう!どうせ筆跡でバレそうだ・・・というのなら、普段から違う筆跡で文字を書く練習をしてみてはいかがでしょうか!?(笑)
あと「素人だから・・・」という遠慮も必要ないですね。貴方自身が感じたことや思ったことは、それが読み手から見て間違っていようが合っていようが“事実”なんですから、それを捻じ曲げたりする必要もないし、書かない理由に仕立てる必要もありません。
良かった点 → 気になった点 の順番で書く方法
出演者は、アンケートに気になった点や悪かった点しか書いてないと凹みます。書いた人に対して敵対心をも持ってしまうかもしれません。「それでもプロか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、プロである前にひとりの人間なのです。
そのため、良かった点を盛り込むことは、読み手の心を開くためにも有効かと思います。
アンケートを書くときは、「良かった点 → 気になった点(悪かった点)」の順で書くと、読み手も構えずに読んでくれる可能性が高まります。先にプラスのことが書いてあると嬉しくて読んじゃいますよね♪その流れでマイナスも読んでもらおう!という作戦です(笑)
しかしデメリットも。これは無難な作戦ゆえに、読み手の心に残りにくくなってしまうと思うのです。そればかりではありません。アメリカの心理学者ジョン・R・アンダーソンの研究によると、「褒める → けなす」というのは最も印象の悪くなる伝え方だそうです。
気になった点 → 良かった点 の順番で書く方法
先の内容とは真逆で、気になった点を先に述べてから良かった点を述べるのはどうでしょう。読み手にとっては、最初にガツンとやられると、きっと強く印象に残りますよね。中にはトラウマになってしまう人もいるかもしれません。
でも、前掲の心理学者アンダーソンの研究では、「けなす → 褒める」が最も印象の良くなる伝え方だそうです。・・・おや、ちょっと目から鱗ですな!
彼の結果によれば、一番悪いのが「褒める → けなす」で、次が「けなすだけ」、その次が「褒めるだけ」、そして最も良いのが「けなす → 褒める」だそうです。人間の脳は、物事の記憶の順番によって保存状態が変わるそうですが、それを専門用語で「系列内位置効果」というみたいです。
もう少し具体的に言うと、先に得た情報よりも、後に得た情報のほうが印象に残りやすい!ということです。したがって、後に気になった点を言えばその内容が強く印象に残り、後に良かった点を言えばその内容が強く印象に残るのです。
結局、長所短所はどういう順で書けば良いのか?
ただその理屈ですが・・・、アンケートのようなシンプルな紙媒体でも同じことが言えるのかどうかは私には分かりません。だって、アンケートだと悪い点はあえて読まない!ってこともできてしまうし、逆に悪い点だけ!ともできるし、なにしろ相手の顔が見えないから伝わり方も変わってくるだろうし・・・。
う~ん、どうなんでしょう?
まあでも、理屈は抜きにして、相手のことを考えて気持ちを込めて書けば良いと思いますね♪書く順番をゆっくり考える時間も無いでしょうし、そもそもいくら計算して書いたからって、そのアンケート内容を生かすも殺すも読み手の意識次第ですからね^^
まとめ
アンケートの書き方のお話なのに、こんなにタラタラと長い記事になってしまってすみませんでした。でも、ちょっとでも参考になったのでしたら幸いです。
とにかく、読み手のことを考えながら気になった点・悪かった点を躊躇せずに書いちゃいましょう!(もちろんですが、誹謗・中傷や脅迫などはNGです)
そのアンケートに対して真摯になるかそうでないかは読み手次第だと思うので、書き手は遠慮なく書けば良いと思います。もし気になった点を書いても読み手がそれを「生意気だ」と判断したら、きっとその人のそれ以上の成長は無いと思います。
あ、でも念押しで・・・。良いところも書いてくださいねッ♪出演者側としては、勇気もいただきたいでしょうから(*^^*)
以上、お読みいただきまして、ありがとうございました!