音楽等の業界は、ブラックといえば一番ブラックかもしれない

どうも、タラッタです。

以前にも友人の間で話題になったことがある気がしますが、
音楽業界や芸能界など、娯楽系のお仕事というのは、あらゆるブラック企業が林立する中でも飛び抜けて黒い気がします。見方によっては、一番ブラックなお仕事かもしれません。

その理由は至極単純。

売れっ子になるまでは無報酬(=ノーギャラ)。それどころか、参加費を払ってまで公演に出させて“いただく”。むろん、その公演までには無報酬の練習や稽古。当然ながら、練習会場までの交通費などは自腹。さらに、食事の賄いだって出るはずもない。

にもかかわらず、
特に有料公演の場合は、お金を取る以上“プロ”として見なされてもおかしくないわけだから、それなりの価値のあるパフォーマンスを提供しなければ詐欺に等しくなってしまう。だから、練習や稽古では神経を擦り減らしながらピリピリして切磋琢磨する。

切磋琢磨できれば良いところを、酷いと監督からの叱咤や罵声を浴び、先輩からの威圧も食らい、仲間割れをすることだってある。そして本番にしくじれば、その後の周りからの評価はガタ落ち。二度と仕事(?)が来なくなることだってありうる・・・。

・・・以上はあくまで例ですが、
このような状況に置かれている人、または近い状況に置かれている人は少なくないと思います。たとえ演目が何であれ。

改めて考えてみるとおかしいですよね!

だけど、音楽とか芸能に携わっている人たちは、そういった過酷な状況に耐えながら、自分を磨いていこうと必死です。「いつか必ず・・・」という野望を抱きながら、黒い水の水槽の中でもがくのです。堪えられなくなった人は、辞めていきます。行き先不安でも、歯を食いしばって頑張り続ける人もいます。

・・・こう考えていると、正直、
音楽を仕事にすること(しようとすること)って一体何なんだろう??
って思ったりします。

ブラック企業にも負けないくらいのブラックな世界で、
音楽人たちはいったいどこに向かって何を求めて頑張っているのか、
私は最近よく考えるのです。

そういえば、私がまだ音大生だった頃、全く音楽に関係のない友人に音楽について語ったことがあります。
そこで彼が発した言葉はこれでした。

「練習ってタダでやるの?」

私はすかさず「うん」と答えました。
が、彼からは「それはおかしいじゃん」っていう返答が返ってきたと記憶しています。

まあ、特に彼は損得勘定をするようなタイプだったので、そう考えていたのは無理もないでしょう。たしかに、アルバイトであっても、研修期間は報酬が支払われるのが普通です。

例えば、スーパーのレジ打ちのアルバイトをするとしましょう。
最初は、レジスターの使い方、バーコードスキャンの仕方、お金の数え方など、何もかもが初めてなので練習をするはずです。実際に私はその経験があるのですが、しっかりと報酬は支払われました。

ところが、音楽の場合は、練習時間はお金が出ません。
まあ、学生は完全に“学ぶ身”なので、それは勉強と思って我慢すべきかなとは思いますが、実は大人になっても、練習時間ってタダな場合がほとんどです。

ただ、プロになってくると、集団の稽古に出席すれば報酬が出るところもあります。
けれども、自宅で行う練習の場合は、全く報酬は出ません。

小学生の習い事の練習のように、1日30分とかならまだいいのですが、
音楽家だと1日に何時間も練習することだってあります。特にピアノの方は1日を練習で潰すって話もよく聞きます。

さらには、ひとつの曲を練習するにあたって、その曲の理論的な面も研究する必要があります。図書館に出向いたりして書籍を読み漁ったり、インターネットで情報をかき集めたりもします。それだけで1日潰すこともあります。

まだあります。

移調やアレンジなどをするとなれば、それだけでも何日も費やしたりします。
当然、それを業者にお願いすれば、お金を支払わなければなりません。だから、その分ケチって自分でやって時間と労力を費やしますが、誰も報酬なんて払ってくれやしません。

・・・このように、書いても書いてもキリがないわけですが、
これら全てのタスクに時給800円を導入したら、いったいいくらになるのでしょうか?

私は計算したことがないのですが、けっこうな額になるのではないかと思います。

いくらブラック企業と言われているところでも、
たとえ残業代が支払われなくても、通常の業務分は給料が出るはずです。
しかし、音楽家の場合の“通常の業務”というのは、価値のあるパフォーマンスをお客さんに披露し提供することです。

だから、それ以外の業務は、全てノーギャラで当然なのです。
練習時間や下準備っていうのは、どうやらきちんとした業務ではないようです。

・・・と、ちょっと(いやかなり?)ケチくさいお話をしてきましたが、
ぶっちゃけて言えば、損得勘定で動いたら、決して音楽や芸能というのはやっていけないのではないかと思うのです。「ブラックだブラックだ!」と言う人ほど、娯楽系業界には向いていないのではないかと思います。

音大時代の同級生はこう言っていました。
「舞台人って、M(マゾヒズム)じゃなきゃやっていけないよね」
・・・うーんアッパレ!

労働であるのか、単なるタスクであるのか、そういった点から報酬の有無について考えるっていうのもアリかとは思いますが、そういう概念こそ払拭し、とにかく“好きだから”“自分の使命だから”、そして“この苦痛こそ快感だ!”といったような心持ちは絶対に必要かと思います。小難しいことを考えていたら続かないのです。

もちろん、生活もかかっているので、音楽だけで食っていくことは至難の業です。それはまた別の問題になるので、ここでは割愛したいと思います。

まあ、私個人としては、特に「ブラックだ!訴えてやりたい!」っていう気持ちにはなりませんが、事実として、「そういえば、見方によればブラックかも」と思ったので、今回記事にしてみました。

以前、私は学習塾で非常勤講師をしていたのですが、その塾にも、ちょっと黒いところがありました。一緒に働いていた後輩講師は「ブラックどころか、漆黒だ!!」と憤慨していましたが、私は「そうかな?・・・でも、改めて言われると、そういう気もするな」という感じで能天気でした(笑)

というのも、音楽をやっている関係で憂き目に遭うことに幸いにも(?)慣れていたからです。まあ、彼には「神経が麻痺してしまっていますよ」「目を醒ましてください」と叱られてハッとしましたが・・・。それ以来、ブラックだのホワイトだの、そういった話には敏感になりつつある私です(^^;)

・・・・・

私のようなヒヨッコはあれですが、音楽家というのはスゴいと思います。
きっと、お金では得られない何かを求めているからこそ、末永く続けることができるのだと思います。

そして最後にもうひとつ気になること。

人って、お金を手にするようになると人格が変わりますよね。
最初は売れていなくても、売れっ子になった途端、眠っていた本性(?)が出てくる。そしてスキャンダルを起こしたり、干されたり、バッシングを受けたり・・・。

たまにニュースで芸能人のそういった事例を知ると、
自己満足をゴリ押しした人生を歩んできただけだったのか・・・と、疑いたくもなるものです(まあ、実際はもっと複雑なバックグラウンドとかあるかもしれませんが、世間はそんな深く考えないですよね)。

あなたは、何のために生きていますか?

お金ですか?愛ですか?名誉ですか?エゴですか?それとも・・・。

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました♪

 
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