音楽家(演奏家)のストレスのセルフチェックと性質について

音楽家のストレス

どうも!タラッタです。

音楽家って、いったいどれだけストレスがたまるか気になっている人もいると思います。

ただし、答えを先に言ってしまうと、

 「人それぞれ」

です。

音楽家といってもいろいろですが、演奏家、作曲家、シンガーソングライター、フォークシンガー、演歌歌手など。

このページにいらした方はおそらく「演奏家」をイメージされていると思いますが、演奏家のストレスもまた人それぞれです。

・・・と、そんなこと言っていても仕方がないので、演奏家のストレスについて、今回は考えていきましょう!

10分でできるストレスチェックを実行!

まず、私(一応演奏家であり声楽の指導もやってます)がストレスチェックをしてみました。

用いたツールは、

 職業性ストレス簡易調査票

というもの。

これは、平成7~10年度労働省(現在の厚生労働省)委託研究「作業関連疾患の予防に関する研究」の「ストレス測定」研究グループが編み出したものです。

今現在、多くの企業で採用されているストレスチェック方法で、なおかつ10分程度で簡単にできます。
どの業種に就いていても使えるため、自分のストレスを知るのに便利です♪

実際、私もやってみました!

私は労働者(雇われの身)ではないですが、とある音楽教室で委託契約で講師をしているのと、フリーで仕事をしているのがあるので、それを前提にチェックしてみました。

質問の中には、企業に属していないと回答できないものがありました。
たとえば、「私の部署内で意見のくい違いがある」といったような項目です。

そういったものも、気にせず回答してみました。
私の場合、所属の「部署」というものは元々無いので、「くい違い」は 無し とみなしました。

雇われの身ではない人は、そんな感じでチェックしていくと良いかと思います。
アルバイトやパートの場合は雇われの身なので、自分の置かれている場所等で考えればよろしいかと思います!

厚生労働省の公式サイト
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/
の中の「厚生労働省の推奨している調査票」という項目でダウンロード可能です。

 ※ 「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」をダウンロードされないようご注意ください。

自分が「高ストレス者」かどうか判断する方法は、厚生労働省のPDF「数値基準に基づいて「高ストレス者」を選定する方法」によると、

○ まず、調査票を元に、合計点数を算出します。

合計点数を算出する時に、もっとも気をつけなければいけない点は、質問の一部に、質問の聞き方により、点数が低いほどストレスが高いと評価すべき質問が混ざっていることです。こうした質問の場合は、回答のあった点数を逆転させて足し合わせていく必要があります。

具体的には、職業性ストレス簡易調査票(57 項目)の質問のうち、領域「A」の1~7、11~13、15、領域「B」の1~3の質問項目については、点数が低いほどストレスが高いという評価になるため、回答のあった点数に応じて、1⇒4、2⇒3、3⇒2、4⇒1に置き換えなおし、点数を足していく必要があります。

○ このようにしてA、B、Cの領域ごとに合計点数を算出したら、次に高ストレス者を選定する数値基準に照らし合わせます。

以下のいずれかを満たす場合に、高ストレス者と選定することとなっています。
㋐ 領域Bの合計点数が 77 点以上(最高点は4×29=116 点)であること
㋑ 領域AとCの合算の合計点数が76点以上(最高点は4×17+4×9=104点)であり、かつ領域Bの合計点数が 63 点以上であること

※ 一部(…)私タラッタが省略しました

となっています。

私はなんとか「高ストレス者」には該当しませんでしたが、あと少しで該当しそうでしたw おぉ怖い。。。

ストレスの度合いがどの程度か?というのが知れるだけで、詳しいことまでは知れません。
が、自分の心身に目を向けるためのきっかけにはなると思います!

演奏家のストレスの根源は「お金」「生活」等か

演奏家にはいったいどんなストレスがあるのか?
といったら、先ほど申したように、人それぞれです。

でも、演奏家って、基本的に「お金」に困っていると思います。

だって稼げないから。

稼ぐには、ほかの仕事をしないといけません。

ところが、いざ正社員とかになれば、ある程度自由を奪われる上、音楽に勤しめる時間も減ります。
そもそも、大学卒業後も夢を見て演奏活動をしていけばいい歳になり、就職できる先も狭まってしまいます。

「演奏家」と聴くと、まるで『のだめカンタービレ』の のだめ や 千秋 のようなイメージがあるかもしれませんが、大半の現実は上記のとおり

演奏家の仕事は多くないしコスパも悪い。
利益を生み出せる人は、一流レベル。
だから多くは、講師の仕事や他の仕事をやらざるを得ない。

しかしそれでも成功や長続きできる保証はなく、生活を成立させ続けられる安定感を得るのは非常に難しい状況です。

厚生労働省の2012年の調査によると、会社員(労働者)の場合は、人間関係のストレスで悩んでいる人が6割超えだとか。
しかし演奏家は、それよりも「お金」「生活」のあたりで悩んでいる人が多そうな印象です。

ところで、マズローの欲求5段階説ってご存知ですか?

高次な欲求から順に書くと、

  • 自己実現の欲求
    :自分の能力を高め、どんどん活動・表現していきたいという欲求
  • 承認(尊厳)の欲求
    :ほかの人に認められたい、尊ばれたいという欲求
  • 社会的(帰属)欲求
    :社会・集団に属したい、みんなと仲間になりたいという欲求
  • 安全の欲求
    :自分の生命を守り、生活を安心して営んでいきたいという欲求
  • 生理的欲求
    :食べたい、飲みたい、寝たい、性行為したいなどという欲求

となっています。

これはよく、ピラミッドで表現されます。

マズローの欲求5段階説

人間は、低階層の欲求が満たされることによって、すぐ上の階層の欲求を求めるのです。
つまり、生理的欲求が満たされれば安全の欲求を求め、安全の欲求が満たされば社会的欲求を求めるようになるのです。

やや恵まれている会社員の場合、だいたい第4階層の承認(尊厳)の欲求のあたりで不満感を抱いている人が多いかもしれません(最近の労働問題を見ると、低階層もだいぶ怪しいけど)。

一方、演奏家は・・・というか私や友人の場合だと、明らかに第2階層の安全の欲求が相当グラグラしています。
中には、ブラック企業の社員のように睡眠時間を相当削っている演奏家もいるので、そういう人は第1階層の生理的欲求も危ういでしょう。

演奏家といえば、なんだか第5階層の自己実現の欲求まで満たしていそうなイメージがあるかもしれませんが、実は低階層の部分で思い悩んでるんだよ~っていう人が少なくないはずです。

稼げない、身が不安定、将来性も不明。
社会における地位も、大して高くない・・・。

と考えると、多くの演奏家のストレスは想像以上に大きいのではないかと推測します。

私は、人間付き合いの悩みどころか、それよりもお金とか生活のことで頭がいっぱいです。
第2階層で悩んでいるときは、上の3階層分の重みもズッシリとのしかかってきます。

演奏家は、オペラや合唱、オーケストラなどで仲間と共演することもあり、そのときは第3階層の社会的欲求が満たされそうな感じはありますが、第2階層の安全の欲求がぐらついていると、それより高次の欲求は満たされにくくなってしまいます

まあ、必ずしも理屈どおりではなく、個人差もあるとは思います。
中にはマズローの欲求5段階説とは無縁な人も、いるにはいますね。

お金もない、酒におぼれている。だけど舞台で歌えればそれで不満はない!

・・・とね。

逆に、ピラミッドの下半分が生理的欲求で上半分が自己実現の欲求といった2階層タイプの人も、稀にいるかもしれませんね。

さいごに

以上、音楽家(演奏家)のストレスチェックと性質について考えてみました。

お金や生活や将来性です。少なくとも私は。
大変です。ほんとに。

こんなブログを書いている場合じゃないかもしれませんw

波があり、調子が良いときもありますが、そんなことで安心はできません。
もちろん、会社員だって将来が約束されているわけではないですが、音楽家には、基本、厚生年金保険とか雇用保険とか労災保険といった福利厚生すらありません

最低賃金ならぬ最低報酬っていう制度もない。
そのくせ、やたら音楽講師の委託契約は厳しかったりします。

これから音楽家を目指そうとしている方がいたら、そういった部分まで見据えたほうが良いかと思います。

では、にんにん!!

 
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