「横隔膜を使った歌い方」と言われてピンと来ますか?

どうも!タラッタです。

声楽では、よく「横隔膜を使いましょう」といった指導がなされるかと思います。要は腹式呼吸の習得ですね。これができるようになると、ノドに極力負荷を与えずに息も節約しながら歌える道に一歩踏み入れたも同然です。

でも、いざ「横隔膜を使いましょう」と言われてもピンと来ないことはありませんか?

何を隠そう、私がそうだったんです。いくら先生に「横隔膜を意識して」と言われても、「ハイ、意識しました・・・けど、どうすれば?」で終わってしまうような人間だったんです(笑)は?何のこっちゃ?なんです。横隔膜なんて目にも見えないし触れない。じゃあどうやって意識して動かせと・・・?

先生に「どういうことですか?」と訊ねれば大抵「?」な顔をされ、「こんな感じだよ!手を貸して・・・ほら、腹が弾んでいるでしょう?」と動かし方を教えてくださる。なのに、それでは納得できませんでした。

よく分からなかったので、「こういうことなのかな」と自分で色々考えながら練習するも、無駄な力ばかりが入り、余計に体が硬直し、少し歌っただけで疲労感を感じるようになりました。でも心のどこかで「きっとコレが正しいんだろう」「疲れるから良いんだ」と信じている自分もいました。

ですが、声楽を何年も習っているうちに、「なんか違う気がする」「一からやり直したほうが良いのでは」と思うようになりました。というのも、アレクサンダー・テクニークや呼吸法などの本を色々読んでいるうちに、自分の発声法が何やらおかしいと感じるようになったからです。

いや~、実に長かったですね。大学1、2年くらいのときは、完全に体を固めて腹を詰めたようにして歌っていて、それでは全然ダメだと分かったのが、たしか卒業してからです。大学院に入ってからだったかな・・・。ちょっと忘れちゃいましたが、それくらい長かかったんです、正しい知識を得るまで。

声楽の先生の多くは、感覚的なことばかり仰ります。歌の上達の上ではそういった感覚論も大切ですが、感覚には個人差がつきまといます。特に横隔膜だの呼吸法だのは、目に見えないものであるからこそ、そしてフツーに暮らしていたら意識しないものだからこそ、余計に誤解が生じやすいものです。

あなたも、今歌の練習をしているなら、あまり思い込みをしないことが大切です。色々なブログやサイトを見ていると、為になる情報がわんさか出てきます。でも過信しないことです。参考にするくらいなら良いですが、常に自分の考え方を多角的に見る目を養ったほうが良いでしょう。

「横隔膜を動かす」とはどういうことか?を、解剖学的にも感覚的にも音楽的にも哲学的にも、あらゆる方角から考えたほうが安全です。そのほうが、変に遠回りをしなくて済むようになるかもしれません。

が、考えてばかりでもスキルを習得することはできません。何度も実験して、常に第三者(先生など)に判断してもらうこと機会を持つことが大切です。結果として、ノドに疲れが溜まりにくくなったり息の節約ができたり声が良くなればOKです。特に「良い声」というのが肝心で、それは第三者にしか分かりません。自分で録音して聴いても、それはあなたの声ではなく機械の音です。

流れとしては、「どうしたら目標に到達できるか?」の仮説と計画を立てて、実行。そして結果を振り返り、次なる仮説と計画を・・・の繰り返しをするのです。この流れの上では第三者が絶対に必要なのです。ひとりでは独り善がりになってしまい、過去の私のようにあらぬ思い込みに陥ってしまいます。

第三者が客観的にあなたを見てくれ、あなたなりの方法を提示してくれる。そしてあなたは、本やサイトを参考にして得た知識や、脳に汗をかいて見出した己の考えを融合させていく。それこそ、声楽の学習法だと思うのです。

という感じで、今回は少し短いですが終わりにしますね。
お読みいただきあらがとうございました。

 
スポンサーリンク

>> 全記事一覧はこちら <<

サブコンテンツ

クリックでD.C.