日本歌曲の長所と短所

こんにちは!タラッタです。

今日は、
クラシックの声楽における日本歌曲の
良し悪しについてのお話です。

日本歌曲といっても
多種多様なので、
ここでは、
日本人にとっての
ごく一般的な内容を書いておきます。

まず、長所から。

 【長所】

1、言葉の壁がない(古語は除く)
2、内容の理解or共感がしやすい
3、詞の世界に入りやすい
4、日本的な節回しで魅力を幾分加味できる

思い付くままに4つ挙げました。
ほかにもあると思いますが、
よく思う4つです。

1に関しては最大の利点だと思います。
他言語の場合は、
意味・発音調べ、
言語のイメージ化、語感の習得など
が、なんていっても大変です。

2や3については、
日本人のDNAに刷り込まれた古き記憶、
そして生まれ育った後の経験や記憶
といったものが作用するためです。

4だって、
上記と似ていますが、やはり、
日本の文化や土壌に則した節回し(しゃくり上げなど)
というものが、
日本人には身に付いているからです。
日本語の音響学的要素にも起因するでしょう。

次は、短所です。

 【短所】

5、歌うと言葉がぼやける
6、どこか日本っぽくない

思い付くだけで2つ出ました。

2つだけ!?
と思われるかもしれませんが、
この2つが超厄介なハンデなのです!

そもそも、
明治時代に日本に入ってきた洋楽に
日本語の歌詞や妙味を融合したこと自体が
非合理的なのです。

でも裏を返せば、
それこそ日本人の民族性。
和洋折衷の心です。
今は伝統とされている箏や雅楽だって、
元々は中国に由来します。

話を戻しましょう。
5については、
日本語に西洋的な発声を適用している時点で
問題が生じます。

言葉と音楽は、
お互い影響しあって育ってきました。

西洋育ちのベルカント発声(響きで声量を出す)と
我々の繊細な母国語をミックスすると、
当然不和が生じます。

声の響きを重視すれば言葉がぼやけ、
言葉を重視すれば声の響きが悪くなります。

そこを究め、
なんとかして融合を試みることが、
声楽家の使命だと私は思っています。

6に関しても同様で、
日本の文化に西洋音楽をかけあわせようとすれば、
やはり反発しあいます。

また、
日本的旋律で作られてる曲もありますが、
ピアノを用いるよう指定がある以上、
それは西洋の日本擬き旋律になってしまいます。

しかしここで、
潔く和洋折衷と理解して、
日本人ならではの音楽(日本歌曲)を
つくっていく必要が、
我々には課されているのです。

以上、
日本歌曲に限ったお話でしたが、
日本の歌だからとて簡単にはいかないことを
分かっていただけたと思います。

日本語だからこそ楽。
楽だからこそ危ない。
逆に、
日本語だからこそ難しい。
難しいからこそ面白い。

そんな感じです。

日本歌曲に限らず、
童謡はもちろん、
歌謡曲、アニメソングなどでも、
課題として重なるところがあると思います。

ほとんどすべて、
洋楽の影響を受けているのですから。

 
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