留学の必要性(音楽編) すべき?しなくて良い?

どうも!タラッタです。

5月半ばなのに夏日です。私は寒いより暑いほうが良いので有難いのですが、たまにまだ小寒い日があったりします。そのせいか、私のまわりでは風邪引きさんがけっこういます。気温差にはくれぐれもお気を付けください!

さて、今回は留学の必要性(音楽編)のお話です。音楽編って書いてありますが、ほかの語学編とかは無いし書かないつもりなので、ごめんなさい。そして、音楽といっても、ここではクラシック系統のものを指します。

私は音大出身ですが、同級生や知り合いの何人かは、実際にヨーロッパに留学して音楽を学んでいます。しかし、私は全く留学経験がなく、海外に行ったのも、学生時代に公演旅行でドイツに行ったくらい。元々飛行機嫌いなので、全然海外へは行っていません。

留学しない理由は、ほかにもあります。

それは、「必要性を感じないから」です。

私は留学の必要性を感じなかったし、今も感じていない

私には留学なんて必要ありません。

そう言うと、留学推進派の方々から「そうやって自分で壁を作ってはダメだよ」と怒られるかもしれません。実際、師匠からも「できるなら、留学はしたほうが良いよ」とアドバイスいただいたし、「クラシック音楽を本場で学ばないならば、所詮猿マネになるだけだ」と、どなたかから言われたこともあります。

たしかにそれは一理あると思います。クラシック音楽は主にヨーロッパ出身であるし、本場の空気や文化に入り浸ることで、新たな価値観や感性を身に付けることだってできるでしょう。知らない世界に飛び入ることは、自分にとって大きくプラスになるかもしれません。

私は学生時代には知っていました。留学したほうが世界観が変わる。自分を変えられるかもしれない。・・・でも、考えてみたのです。留学しようがしまいが、与えられた時間量は同じ。留学したらしたで、知らなくても良いことを知ってしまう可能性もあるのではないか?と。

留学しないからこそのメリットがある

留学を否定するつもりは全くありません。先ほども申したように、留学したらしたで、それなりのメリットはあります。

でも、しないからこそのメリットもあるのではないでしょうか。

海外の文化に染まることがない、純日本性

私が色々な留学経験者を見る限り、少なからず、向こうの文化の色に染められている気がします。あくまで「気がする」なので確証はありませんが、あなたはどう思われますか?

声楽家にはイタリア留学経験者が多いですが、そういった人たちは、割とオープンマインドで、歌唱についても本場らしい歌い方を身に付けていて、イメージにある日本人とは少し違うオーラがバンバンと出ているのです。

オーラだけではありません。考え方や価値観までもが、イタリアチック。とは言っても元々は生粋の日本人ですから、根本的には人間は変わらないと思いますが、何て言うのか、やっぱ、脚色されて帰ってきているわけです。

留学者全てがそうであるとは断言できませんが、向こうの世界で生きていく以上は、向うの文化に合わせる必要だってあろうし、自然と染まっていくと考えるのが自然です。

日本の声楽家の場合、やっぱりイタリアに憧れを抱いている人は多いし、ほかにもイタリア留学経験者も少なくありません。すると、イタリア留学を終えて帰ってきた人は、その同じような趣向を持つ人たちとコロニーをつくり、盛り上がっていくのです。

大学の先生たちがヨーロッパ留学経験者ばかりなら、ヨーロッパに憧れる音楽大学生たちも、先生たちと仲良くなってワイワイとお話が盛り上がったりします。

・・・少し話が逸れてきたので元に戻すと、留学するということは、少なくとも、向こうの文化を吸収するということです。そうでないなら、留学をする意味がありませんね。語学を身に付けるという目的もあるとは思いますが、ことに音楽においては、作曲作品の背景にある文化を学ぶことは当然のことなのです。

ここで逆に考えてみます。
留学をしないことのメリットです。

それは、向うの文化に染まることがない、ということです。少し過激的な言い方をすれば、洗脳されることがない、とでもなりましょうか。良くも悪くも、純粋な日本人のままでいられる、ということです。

私は、純粋な日本人のままでありたいと思いました。あえて海外を知らないでおくことで、その“無知さ”がまた、より日本人らしさを醸し出してくれる・・・そう思ったのです。

「屁理屈だね。そこが日本人のいけないところだよ」と指摘を受けそうな気がしますが、そういった意見こそ、西洋コンプレックスに侵された意見ではないのかな?と思わずにはいられません。

現代の日本人が持つ、日本的ナイーブさ、陰湿さ、消極さなど、色々なシーンでしがらみになったりしますが、私はそれらが好きだし、大切にすべきだと考えています。留学して向こうの文化を体験することが怖いのです。このまま無垢でいたいのです。

日本の音楽を学ぶ上で、むしろ留学は邪魔

日本の音楽といっても幅が広いですが、ここでは、日本歌曲や唱歌、童謡、歌謡曲といったもの(つまりクラシック歌手でもレパートリーにしうるジャンル)を指します。

とてもカラい(というかヒドい)ことを承知で申しますが、そういったジャンルの音楽を学んでいく上で、留学経験はむしろ邪魔だろうと私は考えております。

すると、「クラシック系の日本の歌をやるにしても、基本はやっぱりイタリアの発声だよ」という声を頂戴しそうだし、実際に頂いたことがありますが、持論としては、「だからといって留学が必要か?といったら、そうではない」ということです。

イタリアの発声法(ベルカント唱法)を学ぶなら、別に日本にいても可能です。指導者はたくさんいるし、イタリア人の声楽教師だっていらっしゃいます。スキルだけだったら、留学なんてわざわざする必要がないのです。

先ほど申しましたように、留学というのは、向こうの空気を吸って文化を吸収することです。そうすることで、留学先の土壌で生まれて育まれてきた作品が息吹いてきます。日本人が演奏しても、本場の人の演奏に近づくことができるのです。

日本の音楽を学ぶ上でも、留学が全く役に立たないことは無いとは思います。だって、文化の比較ができるし、違った見方で日本音楽を見つめられるからです。

でも(←と言うと思ったでしょw)、留学までする必要があるのかどうか?と言えば、それは行きすぎかと思うのです。留学しているその時間を、もっと別のこと(日本音楽のための)に当てられそうな気がします。

日本文化・歴史、日本語のアクセントやイントネーション、方言、日本人の心理、地方性、地理、そして各地の土壌・・・。日本の中でも、学ぶべきことはたくさんあり、きっとキリがないと思います。

それを考えたら、同じ時間を日本で過ごしたほうが良いと思い、私は留学をしないことにしたのです。

結局、留学が必要か否かは「何をしたいか?」による

上記では、私のことを中心に意見を展開してきましたので、ここからはお読みになっている方にアドバイスを講じようと思います。

留学が必要か否か?と言われたら、やはり、何をしたいかによって答えは変わってくると思います。

「プロの演奏家になりたい!」というとき。もし、ヨーロッパの作品、たとえばバッハの作品を得意とするピアニストになりたいというなら、そりゃやっぱり、本場ドイツへ留学して、バッハが過ごした土壌に近い土壌であなたも過ごし、現地色を吸収すべきかと思います。

そうすることで、猿マネな演奏から脱却できるようになる確率も上がります(当然、能力やセンス、努力というものも関係してきますが、話すと面倒くさいので、そのお話はカットしますね)。

留学せずに日本にいても、所詮は猿マネの演奏にしかなりません。留学なんてしなくても腕は磨けますが、バッハを弾いても、そこにリアリティは無いでしょう。何か、こう、インスピレーションみたいな・・・ね。

別に、演奏者本人がそこまでのリアリティある演奏を求めていないのであれば、留学はしなくても良いでしょう。お金の問題もあるし、平等に与えられた時間をどのように使うかは、人それぞれではあります。それに、自分のヤル気とも関係してきますしね。留学する気が無いなら、得られるものも少ないでしょうから(たぶん^^;)。

それと、先ほども書いたように、日本の音楽をやっていく場合は、留学はしないほうが良いと思います。

「日本歌曲であっても、本場でスキルを学んだほうが良い」といった意見もありますが、あえて、本場のスキルを知らないほうが良い気もします(だって、本場で学んできた方の多くが、日本語が不自然な歌い方をしてるから!本人は自然なつもりかもしれないけど)。

さらには、音大出身だからといって、道は演奏家や音楽関連の仕事だけではありません。音大で培った感性や知性、そしてマナーや礼儀、自由な発想等々を活かせる仕事は、ほかにも色々あります。

まとめ

今回は、留学の必要性(音楽編)のお話でしたが、いかがでしたでしょうか?

「留学は必要だ」と、“なんかの一つ覚え”みたいに言われますが、私は、必ずしも必要とは限らないと考えています。実際、留学していなくても、素敵な演奏をする方は多いし、留学していても「あれ・・・?」という方もいます。

それは、私自身が、海外文化に染まっていない状態の価値観で聴くからこそ、そう感じているだけなのかもしれませんけどね(^^;)

今回のお話は、あくまで留学経験のない、しかもまだまだ人生経験の浅い若造の意見。どうか、あたたかい目で「なめたことを言ってるわ~小生意気に!」とでも思っていただけたら幸いに存じます。

それと、話の要が文化面ばかりになってしまったのも、反省反省。。。魅力的なコンクールがあるとか、付きたい先生がいるとか、やりたい仕事があるとか、そういったのも留学の動機になりますものね♪

長くなりましたが、ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。

 
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