声楽家、歌手、歌い手、シンガー、ボーカリスト 違いは?

どうも!タラッタです。

ふと思いました。声楽家と歌手と歌い手とシンガーとボーカリストの違いって何だろうな?と。あなたもそうですか?そうだからこの記事を開いたんですよね(^^)

というわけで、今回はこの5つの違いについてのお話です。

声楽家

まずは、私がよく口にしている「声楽家」という言葉から。

辞書的な意味

声楽を歌うことを職とする人。普通,西洋のクラシックの歌手をいう。

引用元:weblio辞書

声楽を職業とする人。ふつう、クラシック音楽の歌手をいう。

引用元:コトバンク

ここから分かることは、声楽家というのは、その名のとおり「声楽」というものを職としている人のことですね。むろん、一般的には「声楽=西洋クラシックの歌やそれに準ずる歌」のことを指すので、必然的に「声楽=西洋クラシックの歌手」ということになります。

たいていは「オペラ歌手」とイコール

私をはじめ、クラシック音楽に携わる人は「声楽家」という言葉を頻繁に口にします。しかし、声楽家と一口に言っても、オペラを専門とする人(=オペラ歌手)、歌曲を専門とする人、合唱を専門とする人など様々です。

ただ、一般的には「オペラ歌手」を指すことが多いですね。実際私の出身地である愛知では「声楽といったらオペラでしょ!」という風潮がある気がします。その上で、オペラ歌手はたいていオラトリオも歌うし歌曲もミュージカルも歌ったりします。

声楽はオペラありきで語られ、中には「オペラを歌わない声楽家は声楽家と呼べない」と言う人もいます。酷い人だと「オペラをやれる力量がない人が歌曲をやる」と豪語していることもあり、正直それを聞いた自分の耳を疑ってしまいます。

でもオペラありきはおかしい

「声楽家=オペラ歌手」は行きすぎた論調でしょう。たしかにそういった風潮は強いですが、歌曲には歌曲の良さがあり、立派な一ジャンルです。歌曲専門の声楽家がいてもいいじゃないですか(実際いますけど)。合唱しか興味がない人がいてもいいじゃないですか(実際いると思いますけど)。

オペラが一番とは限りません。オールマイティーが最良かといったらそうでもありません。むしろ、的を絞って専門的に活動している人のほうが好感が持てるし、それはそれでかっこいいよね。藍川由美さんやエマ・カークビーさんみたいに。

 ※ オペラと歌曲の違いについては、記事「オペラと歌曲の違いについて、改めてまとめてみました」をご覧ください。

歌手

では、よく耳にする「歌手」にはどんな意味があるのでしょうか。

辞書的な意味

歌をうたうことを職業とする人。うたいて。

引用元:weblio辞書

歌をうたうことを職業とする人。うたいて。

引用元:コトバンク

どちらも同じですね(笑)まあそれはいいとして、歌を仕事にしている人のことの総称のようですね。私もそのように認識していました。

声楽家も「歌手」、演歌歌手だってもちろん「歌手」

歌手といえば、一般的にはポップス、ロック、ジャズ、歌謡曲、演歌などを生業としている人のことを指すことが多いですが、とにかく歌を仕事にしていればいいわけなので、先に挙げた「声楽家」だって「歌手」なのです。というか、先にも「オペラ歌手」って書いてありましたね。

つまり「歌手」には、声楽家、ミュージカル歌手、演歌歌手、シンガーソングライター、アイドル歌手などなどが含まれているのです。みんな、お・と・も・だ・ち!そして な・か・ま!!(^^)

声楽家は演歌歌手を嫌ったりしていますが、おかしな話ですよね。まあ生理的に無理っていうのは仕方がないですが、理解しようとすらしない人もいます。「あれは発声的におかしい」とか大真面目に言う人を見たことがあります。

歌い手

次は「歌い手」。「歌手」に「い」を入れたら「歌い手」ですが、意味って違うの?

辞書的な意味

  1. 歌謡をうたう人。歌うたい。歌手(かしゆ)。
  2. 巧みにうたう人。

引用元:weblio辞書

  1. 歌をうたう人。また、職業として歌をうたう人。歌手。
  2. 詩歌を作る人。

引用元:コトバンク

niconicoにおいては、「歌ってみた」カテゴリで動画投稿や生放送をするユーザーの総称である。
そこから、プロが「歌手」でアマチュアが「歌い手」という独自の語感を共有するユーザーが多い。

引用元:ニコニコ大百科(仮)

『ニコニコ大百科(仮)』にも書いてあったので引用してみました。いずれも、思ったよりややこしいですね。上で挙げた「歌手」の意味もあるようですし、詩歌(和歌や漢詩、俳句など)を作る人や巧みに歌う人という意味もあるし、ニコニコでは少し特殊のようです。

「い」が入っただけで意味が広がる

「歌手」というのを訓読みにして「歌い手」となっただけで、随分意味が広くなりましたね。う~ん、日本的な読み方をすれば、意味までもが生粋の日本人のように奥ゆかしくなるのですね(笑)

とにかく、ここまで広い意味になるとはちょっと驚き。でも、こういう展開になるのではないかと予想はしていました。

だから、「声楽家」は「歌手」であり「歌い手」でもあるのです。しかし、「詩歌を作る人」は「歌手」とは言えませんが「歌い手」とは言えます。逆に「歌い手」といえば、「詩歌を作る人」も「歌手」も当てはまります。…ややこしいですが、整理できてますかね?

ちなみにニコニコユーザーの認識では、「(プロの)声楽家」は「歌手」であり「歌い手」ではないことになります。でも「アマチュアの自称声楽家」は「歌手」ではなく「歌い手」となります。こりゃまた面白いことになりましたね(笑)たかが「い」が入るだけでこんなふうになるとは…!

シンガー

「歌手」を英語にしたら「シンガー(singer)」ですが、何か?(笑)

辞書的な意味

歌手。声楽家。

引用元:goo辞書

歌手。声楽家。

引用元:コトバンク

何この「異論は認めない」的なアッサリ具合は!(笑)まあとにかく、とても分かりやすいですね。やはり日本語の「歌手(声楽家も含む)」というのを英語に変えただけなんですね。単純すぎですね。そうですね。

実際はちょっとニュアンスが違うかも

でも、実際に「シンガー」という言葉を使うときは、「歌手」とは少し違ったニュアンスで使っているような気がします。

「歌手」といえば本当に総称としての言葉として使いますが、「シンガー」という言葉は、「シンガーソングライター」的な意味で使ったり、ジャズやフュージョンなどの歌手のほうに使う頻度が多いような気がするのです。あくまでイメージですが。

そもそも、私は普段あまり使わない言葉です。「歌手」って言ったほうが言いやすいし使いやすくないですか?わざわざ「シンガー」って言うのも、何か気取っている感じがしないでもないですし。

ボーカリスト

「ボーカリスト」(ヴォーカリストとも)という言葉も調べてみました。

辞書的な意味

歌手。声楽家。

引用元:goo辞書

歌手。声楽家。

引用元:コトバンク

あら、辞書的には「シンガー」と同じですね。

「シンガー」とどこが違うのか

でも、言葉が違うということはそれなりに違いもあるはず!と思い、調べてみました。そしたら以下のような意見を見つけました。あくまで一意見ですので、参考までに。

★singer歌う人,歌手,声楽家;詩人;鳴き鳥
★Vocalist
instrumentalistに対しての音、歌手

引用元:知恵袋

すなわち、「シンガー」は人。「ボーカリスト」はパート的な役割ということでしょうか。

そういえば、バンドなどでは「ドラム、ベース、ボーカル」といった感じで担当が分かれていることが多いですね。そこで、ボーカル(歌)を担当する人のことを「ボーカリスト」と言いますね。「シンガー」といった言い方はしないように思います。

つまり、「ボーカリスト」と「シンガー」は辞書的な意味は同じでも、ニュアンスや実際の使われ方には違いがあるのかもしれませんね。言葉って面白い!

ちなみに、初音ミクなど音声合成によって作られたボーカル音源・キャラクターのことを「ボーカロイド」といいます。YouTubeなどでも、最近はこのボーカロイドによる歌が多くなったように思います。

まとめ

では、ここで簡単にそれぞれの意味をまとめておきましょう。

  • 声楽家
    声楽を仕事にしている人。西洋クラシックの歌手。
  • 歌手
    歌を仕事にしている人。歌い手。
  • 歌い手
    歌を仕事にしている人。歌手。詩歌を作る人。巧みに歌う人。niconicoの「歌ってみた」投稿・生放送ユーザー。
  • シンガー
    歌手(声楽家も含む)。「歌手」を英語にしただけだが、けっこうイメージが変わる気がする。
  • ボーカリスト
    歌手(声楽家も含む)。バンドのボーカル担当としての意味合いが強いかも。

今回の調査ではこのような結果となりました。

言葉は生き物ですので、これが100%正しいとは限らないでしょう。場所、時代、状況などによって、言葉の意味は微妙に変化するのではないかと思います。それが言葉の魅力的なところではないでしょうか?(^^)

 
スポンサーリンク

>> 全記事一覧はこちら <<

サブコンテンツ

クリックでD.C.