声優さんの声演技に、どうも違和感を感じてしまう私

声優

はいどうも!タラッタです。

今日はちょいといつもと違うテーマでお話ししましょうかね。

私自身、前に演技団体に所属しとったことがありましてね、そこで何年間か、自然な演技を目指そう!ということでお稽古を受けました。

自然な演技とは、そう、真実性のある演技。作り物じゃなくて、本当に感情から動きや声が出るといったもの。詳しくは「スタニスラフスキーシステム」を参考にしていただきたいけれども、まあ、そういう演技を目指してきたし、好きです。

でもね、(もしかしたら反感を買うかもしれんけど)ドラマとかアニメとか観ても、しっくりこないんです。演技とか上手い人は上手いけど、嘘くさいことが多い。特に声優さんに顕著。もろに真実味のないセリフ(虚構か否かということじゃなくて)

別にそれが良い悪いの話じゃなくて、私にとっては違和感を感じずにはいられないのです。

例えば、泣きのシーン。声優さんの多くは、泣き声を作って泣いとるように見せてます(または感情を込めとる “つもり” になっとる)。でも、本当に感情から来た泣きなのかどうか?泣きたい理由があって泣きたくなるから泣くんじゃないの?って思っちゃうんです。

不自然な声演技

多くの声優さんのを聴くと、どうも不自然。まあたしかに泣きたい気持ちで泣きを入れとる人もおると思うけど、そういう人でも蛇足が多かったりするんです。そもそも、なんであんなに甲高く喋ったり(いわゆる、受けを狙ったようなアニメ声を出したり)、日頃の生活ではありえなさそうな言葉遣いやイントネーション遣いを追求するの?

いやもっとも、ああいった作風こそがアニメの醍醐味かもしれない。アニメが好きな人たちや、声優さんの物真似が大好きな人やファンたちは、そういったツクラレタモノこそが憧れであり、神格化されたものなのかもしれません。だから、私のようなアニメ業界に疎い人間が、とやかく何か言うのはおかしいかもしれません。。。

「嘘」では感動できない

ここで少し話が変わりますが、私が演技を学んどったとき、イギリスで演技を学んだ講師はこう述べとったんです。

「嘘の演技では、本当の感動は得られない」
「日本人は、特に形から入りがち」

日本のアニメや量産的なドラマが好きな人はどうか分かりませんが、私にしろ他の講師にしろ、はたまた共に参加しとった仲間たちは皆、その意見に共感しました。中には、共感できずに退団した人(ちなみに大のアニメ好き)もいますが、やはり、真実味を帯びた演技(もはや演技の域ではないかもしれないが)だと大きく心を打たれるものです。

登場人物が笑うシーンでは、面白いで笑うんです。口角が上がるで笑うんではない。声が高らかになってアハハハと言うで笑うんではない。笑うように台本に書いたるで笑うんではない。面白くて笑ってしまうという感情が生まれるで、人は笑うはず。

するとここで「そんなこと無理無理!」と言う人が出てくるでしょう。たしかに分かります。そんな真実性ばかり追い求めとったら、何もできんくなってまうかもしれません。感情を先に生み出すのは大変難しいことです。スタニスラフスキーシステムを学んだとしても、難しいでしょう(国際的な一流俳優ならやれるかもだが!)

でも正直、声優さんとか俳優さんの多くからは、その真実性が感じられないんだ。もちろん真実性が感じられる人もいますが、声優さんや俳優さんの演技を見ても(聴いても)、私は目と耳をオフにしたくなったりすることが多いの。ウズウズしてきちゃって。

嘘くさい演技では、涙を誘うシーンでも絶対泣けません。白けます。そこで泣ける人のことをスゴいなあと思います。そういう世界での生き方ってのがあるんでしょうねきっと。私は到底理解できないですが。まだ(もう?)27歳ですが、その辺の頭は固まってきとるようです。

型・しきたりがあっても真実性を追求すべし

私は声楽が専門で、これまでオペラを音大で学んだり、ちまたで観たりもしてきました。

オペラの例

オペラでは、歌曲と違って演技が付いていますが、音楽の縛りを受けてるために「自然な演技が困難」だと考えられとります。そもそも、日常会話までメロディーが付いとったりするで、不自然極まりないと言えば、そう。でもその中でも自然な素振りを追究するし、エモーションなしには絶対に真実性を生むことはできないでしょう。

そんな作られたオペラであっても、真実味のある演技や歌い方をする人もいればそうでない人もいて、当然、私は前者の演技や歌には感動します。

以前にとあるオペラでは、カウンターテナーの歌手に泣かされました。鑑賞において、過去最高の涙量を記録したと思いますw カウンターテナーっていうと「もののけ姫」の米良さんが良い例ですが、もろに作られたですよね?なのに、真実味によって人を泣かすことができるんですよ(むろん作曲者や伴奏、演出などの人たちの腕が凄いのもありますが)

姿形は違えど、アニメも同様

アニメなどでもオペラと同じように、真実性を追求できるはずですが、どうも不自然なのがまだまだ多い(というかむしろ最近増えた?)気がします。声優としてではなく、一俳優としての訓練を受けてるのか疑問に思うことさえあります。

それは私が所属しとった演技団体の講師も言っとったことだけど、そう、「声優の勉強しかしなかった声優より、俳優の勉強をしてきた声優のほうが、グッと声に真実味がある」というわけです(まあそれでも、先に言ったように不自然な俳優さんだって多いです。で、声優さんはもっと顕著)

また、あるプロダクションで講師をされとる方と朗読劇で共演したことがありますが、その人も生徒のことを「声優になりたいと言って学びに来るはいいが、YouTubeやニコ動の視聴や物真似だけで満足してる。それじゃあ趣味と変わらないな」と嘆いとりました。

もしかしたらその生徒たちは、もっと見えないところで練習しとるかもしれん。コスプレやってキャラになりきったり、アフレコの練習したり、アニメの研究したり。けれども、肝心の心身演技訓練はどうなのでしょう。声優とは一見関係なさそうな、体のエクササイズ、心のエクササイズ、そしてアンサンブル。アレクサンダーテクニークにスタニスラフスキーシステムなどなど。。。カタカナバッカリダネ!!w

まあしかし、スタニスラフスキーシステムともなれば日本に指導者はほとんどおらず、先ほどのプロダクション講師ですら「俺の近辺にもいない」とのことですが。

私が所属しとった演技団体の講師がひとり指導することができましたが、そもそもその講師、なかなか支持者や理解者がつかなかったんです。やはり日本では浸透しないのかな自然な演技ってのは。。。だで、今はもう教えていらっしゃらないようです。

けど、私はその真実味のある自然な演技がいいよねっていうの、とてつもなくよく分かる。

自分の心に感情を生じさせることで、いくら不自然な内容や言葉遣いが設定されていようが、真実味を帯びさせられるはずです(スタニスラフスキーシステムに基づけば)

素直な気持ちで鑑賞できるように・・・

あなたはどうですか??ツクラレタモノでも満足ですか??(私と同じように感じる人、ほんとはもっとほかにもおるんやないの??)

いや、百歩譲って、ある程度作られとっても仕方ない。狂言とかオペラとか、ある程度の型ってのがあるだろうし。でも、真実性の追求は必要でしょう。本当に目の前で繰り広げられる世界を味わいたくないですか?あ、そうか、不自然でも満足しとるから関係ないかw(皮肉デス)

私は、真実味のあるドラマ、アニメが観たい!内容がSFだろうがファンタジーであろうが色物であろうが、本当にソコにソレが存在してほしい。嘘であってほしくないのです。じゃなきゃ、台本とか練習風景とかセット裏とか見えてきちゃう。それじゃあ白ける。

評論しに行くんじゃない。素直な気持ちで鑑賞したいんです(ま、たまにどんなもんか物色しに行く場合もあるが)。

型も立派な文化ではあるが、真実味はほしい

最後に誤解のないように言っとくと、別に今の日本のアニメやドラマの在り方が悪いとは思いません。日本人の多くは型とか大好きだろうし、立派な文化のひとつでしょう。

ただね。ただ、私のような変な奴もおるよーってことを知っといてくださると嬉しいです。日本のが国際的に認められる場合は、それなりに真実味を持った作品に仕上がっとるはず。内輪だけで満足するような趣味の延長線上のようなものは、好きな人なら良いけど、私のような変人は好まないんです。すみません。

「じゃあ観んなよバカ!」ですって?ははぁ~ごもっともッ!でも、わが日々の研究の一環として、チラホラ観せていただきますね^^

 
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