自然な発声とは一体何だろう?

どうも!タラッタです。

声楽を習うと「自然な発声」といった言葉を聞くことが多いと思うのですが、その意味って一体何なんでしょうね?

私は学生時代、この言葉に対して何も違和感を抱かずに学んできたわけですが、今、改めて考えています。

よくよく考えてみたら、西洋クラシックの声楽の発声って全然自然ではないと思うのですね。

それはなぜかというと、まず、話し声のように歌ってはならないからです。普段あまり使わない腹式呼吸というものを駆使して、声を共鳴させながらホールの後ろまで届く声で歌っていくのが西洋声楽の発声法なのです。

もちろん、腹式呼吸のみならず胸式呼吸も使うのですが、明らかに、普段の生活のときには行なっていないことを強く意識して発声します。

すると思うわけです。「これのどこが自然なんだ!」ってね。

先生方も、とある歌手の発声の仕方を話題にしては「彼はとても自然な発声で歌っている。君も目指すはこのような境地だ」とおっしゃっていたことがありますが、今思えば甚だ謎です。

どう聴いたって自然じゃないでしょう!

いや、正直なことを書くと、西洋人が歌っている声楽曲はなぜか自然に聞こえてくるんですよ。なのに日本人が歌っているのは、どこか無理して歌っているような気がしてならぬのです。もちろん西洋人に引けをとらない方もいますが・・・。

ちょっと、「夕焼け小焼け」という童謡を例にとって考えてみましょう。
ゆうやけこやけでひがくれて~♪っていう曲です。

あれをクラシックのオペラ風に肩肘ついて歌っているのと、うたのおねえさんやおにいさんみたいに口先で優しく歌っているのを比較してみてください。すみませんがご想像でお願いいたします。

私なら、後者のほうを支持します。絶対自然ですし、何しろ曲の雰囲気も伝わってくる気がします。

でも、実際の声楽の世界ではどうかといったら、前者の歌い方じゃないとなかなか認められないんです。

ちょっと待った!どう考えてもオペラチックに歌うのっておかしいでしょう!!

下手するとこう聞こえますよ。

よ~よけこよけでへごこれて~♪

 

おいおいありえねーって!!

どこの国の歌ですかね、ソレ。

・・・って感じです。笑いを通り越してあきれてしまいます。
声楽の世界はちょっとおかしいです。

まあ、でも最近は、さすがにそれはおかしいと気付いている方もいるようで、まともに歌っていらっしゃる方も増えていますが、古い方やプロフェッショナルな方ほど不自然極まりない歌い方をしていたりするんです。考え方が麻痺していらっしゃるのでしょうか?

そういえば私は最近、マイクを使うボーカルの発声法を学び始めました。そこで先生はこうおっしゃっています。

「腹式呼吸をバンバン用いて不自然な発声をするが、自然に聴かせるべきなのが声楽。それができない人は声楽家には向かない。強靭でキレイな声帯が必要である。一方、ボーカルやジャズの世界は本当に自然な発声のまま歌う。マイクの力を借りて個性を表現する。汚い声であっても、それが個性」

ということです。思わず唸りながら話を聴いていましたが、あなたはどう思われますか?

まあ、賛否両論あるかと思いますが、自然な発声かどうか?に焦点を持ってくるなら、声楽の発声は絶対に不自然でしょう。あれを自然だというのはどこかおかしい。ただ、不自然だからこそ価値があるのが声楽だとは思います。

けれども、基礎の段階では、まず自分にとって最も自然な声を見つける必要もあります。そのためには正しい姿勢や楽な呼吸ができないといけません。声楽でも、それらが分かった上で声を作っていくことが望ましいでしょう。

それでは、今回はこの辺で!

 
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