正しい立ち姿勢って、意外に猫背っぽく見えるんです

どうも、タラッタです。

いきなりですが、正しい立ち姿勢って何だと思いますか?小学校などで習った“気を付け!”の姿勢でしょうか。それとも背中から頭までマッスグになっている姿勢でしょうか?

・・・実は、それらは全て体を壊す危険性のある姿勢です。でも、一見、とても良い姿勢のように見えますよね。むしろそういった姿勢をしないと「ピシッとしろ!」「背筋を伸ばせ!」と叱られかねません。

私は声楽が専門ですが、これまでの声楽レッスンなどでも、背筋をマッスグにして胸を突き出して立ちなさいと言われました。私は男なので胸はありませんが(笑)、「鳩胸があるつもりで」と言われたこともあります。

でも、そんな姿勢を気にして歌っているとき、ある異変に気付いたのです。「腰や背中が痛い」「声が詰まる」と。・・・ピシッとマッスグの姿勢が正しいと信じ込んでいた私は、まだまだ姿勢が悪いせいで体や声がおかしいのではないかと、何度も鏡を見ては、よりマッスグの姿勢を目指しました。

街中やスーパーなどを歩くときも、常にマッスグになっているかどうかを気にしながら歩いてきました。私のまわりの声楽家や役者さんたちにも、姿勢を気にしてマッスグな状態で歩く人がまだまだ多いように思います。

しかしながら、先に述べたように、マッスグな立ち姿勢は体を壊す危険性があるのです。私の体や声がおかしくなっていたのも、マッスグな姿勢に起因していたのです。

マッスグに立てとの誤った指導

マッスグに立てば見た目は綺麗だし、体も縮みこみません。舞台上でも映えるし、接客の際も信頼感が増すように思います。実際に、あらゆる発声教本やマナー教本にも、背筋をマッスグにして立つことが大切だと書いてあることが多いです。

実際、音大などでも“マッスグに立ちなさい”との指導が主流で、そう教える先生方もそれを信じ込んでいます。教わる側も、小学校や中学校で“気を付け”の姿勢を習ってきているので、改めて指導されてもスルスルと覚えていきます。

最近は猫背の若者が増えたと言われていますが、皆、正しい姿勢はマッスグな姿勢であるということを理解しているでしょう。大人たちは皆口を揃えて「背筋をマッスグに」と言うのですからね。ただ、猫背になってしまうのは、単なる意識の薄さによるものに過ぎないと思います。

マッスグに立つことは、非合理的

マッスグにしろとうるさく指導している人ほど、案外ボディマッピング(体の骨組みや筋肉、内臓の正しい位置把握)ができていないような気がします。かく言う私も、絵を描けと言われたら迷う部分も多いのですが、やはりボディマッピングは大事です。

下記のページにての画像をご覧ください。

⇒ http://img.ktmhp.com/img/hijiri/img_20150315-214600.gif
(↑この画像URLは、別サイト『Healing space Rivera』の記事 healing-space-rivera.com/page29/bid-73859 内にあるものです。←記事URLは http://を抜いて記載しています)

見ていただくと、背骨から頸椎にかけて、マッスグになって“いない”ことが判ると思います。ピーンとなっているでしょうか?なってませんよね。それが正しい立ち姿勢というわけです。

無理にマッスグにしようとすると、骨格に負担がかかります。骨格に負担がかかるということは、筋肉にも負担がかかります。よって、体のどこかが痛くなったり、腰や背中を壊したり、発声もうまくいかなくなるわけです。マッスグに立とうとすることは非合理的なわけですね。

アレクサンダー・テクニークで正しい姿勢を身に着けよう

アレクサンダー・テクニークをご存知でしょうか?簡単に言うと、ボディマッピングを正確にして、姿勢の悪い癖や無駄を取り除いていくための方法です。医療、リハビリテーション、発声法、演技法、呼吸法、演奏法などに応用されています。

⇒ アレクサンダー・テクニークの詳細はこちら(Wikipediaに飛びます)

アレクサンダー・テクニークを学ぶには、もちろん本を読むことも大切ですが、実際に体得していくには、ちまたで行われるレッスンに参加することでしょう。たいてい、アレクサンダー・テクニークを前面に押し出して開講宣伝をしているかと思います。

演技系のレッスンとして集団で行われることが多いと思いますが、ボイストレーニングの一環と行われていたりもします。私も参加しており、アレクサンダー・テクニークの集団ボイストレーニングは「声を出さないボイストレーニング」といった印象があるほど、体の根本について学べます。

最近は指導者も増えてきていると思うので、興味がある・・・というか、真剣に正しい姿勢を学んでいくためには、ぜひとも調べてみることをおすすめします。目から鱗だと思いますよ♪

実際に声が良くなる!自然に通る声が出るようになる

理にかなったリラックス姿勢で立つと、話し声が変わります。緊張していない、落ち着いたトーンの自然な声になるのです。

演劇とかでは、よく「大きな声を出せ」と言われると思いますが、アレクサンダー・テクニークで無駄の無い姿勢を体得すると、小さくてもホールの後ろまで通る声というものが何か、分かってくるような気がします。これは実際にレッスンを受ければ感じ得ることです。

自然な声になる・・・ということは、体や声帯の周りの筋肉に無駄な力が入らずに自然な呼吸になっているということですから、滑舌だって良くなる可能性もあるのです。体の痛みも軽減されるかも!?

声楽などにおける歌声はどうなのか?・・・というと、アレクサンダー・テクニークだけではダメかと思いますが、その延長線を深く研究して声を開発していくことで、理想的な歌声になると思います。まあ、クラシックの場合は幾分人工的な声を目指すしきたりがありますけどね(^^;)

その辺も、アレクサンダー・テクニークを掘り下げていくことで、何か新たな発見があるかもしれませんね♪

正しい姿勢は、意外に猫背っぽく見えるかも

マッスグに立つことに慣れてしまった人たちは、アレクサンダー・テクニークによって学び得た正しい姿勢を知ると、「え、意外に猫背だね」って思うかもしれません。実際に私は、アレクサンダー・テクニークを知らなさそうな人から「姿勢が悪い」と指摘されたりもしました。

そりゃそうでしょう。ピンっとしておらず、リラックスした感じになっているのですから、マッスグな姿勢と比較すると猫背っぽく見えて当然です。でも、それで良いのです。それが体に負担のかかりにくい立ち姿勢なのですから。

こんな感じですね。
姿勢

私自身は、完璧に正しく立てている自信はないですが、マッスグだけは避けようとしています。・・・というか、こうやって意識しなきゃいけない時点で完璧にリラックスできていないんですけどね(^^;)まだまだだなあ。深いですアレクサンダー・テクニークは。

猫背っぽく見えるのは、格好悪いのではないか??

「正しい姿勢であっても、猫背っぽく見えるならダメじゃん」という声も聞こえてきそうですが、こればかり仕方がないのかもしれません。

私が受けているボイストレーニングの講師は、「時代によっての好みもあるから、一概に、どれが正しくてどれが間違っているのかは断言できない」ともおっしゃっていました。そりゃ、アレクサンダー・テクニークは理にかなっているし、必ず習得すべきですが、一長一短があるというわけです。

一番良いのは、多くの人がアレクサンダー・テクニークを知って、マッスグではない姿勢に関して理解を示してくれることです。が、現代ではまだ、マッスグな姿勢を好む古い人も多いわけです。そういう人からしたら“リラックス姿勢=悪い姿勢”であるわけで、「分かってない奴だな」と変なレッテルを貼られてしまう可能性もあるんです。

それは少し極端なお話かもしれませんが、それが時代の流れや空気というものなのかもしれませんね。私個人としては、ピシッと立つ人よりも、若干首が前に行ったような感じでしなやかに立つ人のほうが好きですけどね。むろん、完全な猫背とかはNGですが。

まとめ

世間体を考えたらピシッとマッスグ立つ姿勢のほうが良いかもしれませんが、いつまでも健康に、そして声や体を壊しにくい合理的な姿勢を求めるなら、絶対にアレクサンダー・テクニークは有用ですし、必要です。

見様見真似でやるだけではダメで、根本からしっかりと知っておかないことには、その姿勢をする“意味”も分からないし応用も利かせられません。

歌手、声楽家、演奏家、スポーツ選手、役者、アナウンサー、教師、店員、受付さん、オペレーター、カウンセラーなどをはじめ、声や姿勢を大切にすべき方や緊張しやすい方は、是非ともアレクサンダー・テクニークをば。リラックスできて気持ちが良いですよ♪

私もまだまだ知らないことばかりなので、どんどん学んでいきたいと思います!学ぶ・・・というのは、もちろん実際にレッスンに足を運んで、体得することをいいます。本やサイトを読む学習だけでは、絶対に身に着かないと考えます。それも必要ですけどね^^

アレクサンダー・テクニークを取り扱っている書籍


音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと―アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング

 

心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門

 
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