音楽練習は、常に自分との戦いである

どうも、タラッタです。

あらゆる楽器や声楽(歌)などを練習していると、ある日、誰かと自分を比べてしまっていることに気付くことがあるはずですが、あなたはどうでしょうか?

私はあります。自分の成長ぶりと他人の成長ぶりを比較して、勝手に落胆したりすることがあります。それは、きっと多くの方も体験したことがあると思います。音楽分野に限らず、あらゆる分野で言えることでしょう。

なぜこんなことを書こうとしたかというと、私が教えている声楽の生徒さんが、今まさに他人と比べてしまっていて、悔しがり落ち込んでいるからです。彼女は、合唱団で10年間頑張ってきましたが、後から入団してくる人に追い越されている・・・そんな自覚があるそうです。

私も、その気持ちがすごくよく分かるんですよね。ある人は、自分が苦労しているところを難なくクリアしてしまったり、またある人は、自分が理想とする歌いまわしをいとも簡単にやってしまったり・・・。また、後から音大に入学してきた人のほうが、自分よりも上手になっていたり。

そういう経験があるからこそ、先ほどの生徒さんの気持ちがよく分かり、自分の過去の数々の心境と重なるような気がしました。

他人と比べるのは仕方がない!でも戦う相手は自分

練習を重ねて月日が経ってくると、どうしても他人と比べてしまいます。これは多くの人間にとっての宿命です。だって、優越感や安心感を求めて生きているはずですから。

他人よりも自分のほうが上手であれば、少なくともその人よりは順位が上になる気がしますよね。そしてホッとしたり嬉しくなったりします。だから、他人と比べてしまうのは、いわば本能であり、仕方がないことです。

でも、私は先ほどの生徒さんに言いました。「向き合う相手は自分自身です」と。他人と比べるのではなくて、現時点の自分自身と比べ、戦っていくことが大切なのです。

とは言っても、「そんなの分かっているよ」という方はきっと多いと思います。にもかかわらず、どうしても人間っていうのは、他人を基準にして自分の存在価値や能力を定めようとしてしまいます。

するとどうなるのか?というと、無駄に焦ったり、悔しくなったりします。別にそれは悪いことではないですが、成長をスピードを遅らせたり、余計な労力となったりします。

だから、「戦う相手は自分自身だ」と、自分によ~く言い聞かせてみる必要があるのです。

分かっていてもなかなかできないことですが、そう強く意識していくことで、少しずつ他人と比べなくなり、気付いた頃には、何だか気持ちが楽になっているはずです。

自分は自分、他人は他人。違いがあって当然。あいつは○○が得意だが、私は苦手。その代わり、××が得意だ。・・・このように考えられるようになってくると思います。むろん、完璧にこうなるとは言えませんが、少しでもこういった思考になれば、上達度が変わってくるのではないかと思います。

自分と戦うって、具体的にどういうことか?

「自分自身との戦いだ」といっても、いったいどういうことなのかピンと来ない方も少なくないでしょう。私もそのひとりで、いまだにハッキリとした答えが分かっているわけではありません。もしかしたら、答えなんて無いのかもしれませんね。

ただ、現時点で私が思うのは、大きく分けて以下の2つ。

●自分の悪さのみならず、良さをも素直に認めること
●自分がやったことのないことに、果敢に挑戦してみること

少なくともこの2つが、自分との戦いの内に含まれているのでは?と思っています。では、以下にてひとつずつ解説していきます。

自分の悪さのみならず、良さをも素直に認めること

他人と比べると、嫌でも自分の汚点ばかりに気付いてしまい、ひとりでに落ち込んでいきます。まれに自分の悪さに気付けない図太い神経の持ち主もいますが、そんな人はごく少数でしょう。ほとんどの方は、人と比べ、自分の悪さをコンプレックスに思ってしまいます。

それは、なんら悪いことではありません。自分の悪さに気付けなければ、改善点が見出せません。

しかし、悪いところばかり気にしていてもいけませんね。私の生徒さんにせよ友人にせよ、真面目な方が多く、どうしても「私のここがいけない、あそこがいけない」と自虐してしまいます。それに、「あなたのこんなところが素敵です」と褒めても、「う~ん・・・でも」と卑屈になってしまうのです。

きっと、謙遜の気持ちが大きくなって卑屈になってしまっているのかもしれませんが、そこは謙遜も何も必要ないと思います。自分の良いところは、素直に認めることが大切でしょう。

例えば、生徒さんが、緊張してしまって高音の発声に失敗したとしましょう。そこで講師が「大海をイメージして歌ってみて」と指示し、もう一度同じフレーズを歌わせます。すると、また高音で失敗。でも、声が明るくなり広がりが出ました。そのとき、講師は「失敗は残念だけど、さっきと全然違いますね。聴いていて楽しい声になりました」と褒めるとします。

そんなとき、生徒さんは「やっぱり高音に失敗したからダメだ」と思ってしまうかもしれません。でも、そこで「楽しい声が出せるようになって良かった!強みにしよう」と、自分の良さを素直に認められるとイイよね!ということが、今回のお話です。

他人と比べていると、悪いところばかりに意識がいく癖が付きます。そうなってしまうと、褒められても卑屈になりがち。だから、誰かに褒められたら、それを素直に喜べば良いと思いますね♪それが自信に繋がっていくのです。

ライバルとの戦闘では、相手の弱みと強みを把握するはずです。それと同じで、自分と戦うときも、自分の弱み、そして強みも把握するようにしていきましょう!

自分がやったことのないことに、果敢に挑戦してみること

ここでいう “挑戦” とは、人生経験のことを言うのではなく、練習における方法についてです。

例えば、いつもの発声練習があるとします。真面目な方は、先生に教わった練習方法を、毎日毎日、上達を目的としてこなそうとします。・・・でも、これをして伸びる人と伸びない人がいるはずですね。なぜなら、人によって合う合わないがあるからです。

だから、もし毎日やっている発声練習では手応えが無いなら、一気に違う方法に挑戦してみることが大切かと思います。

私が生徒さんに提案したのは、真面目に声楽的発声を追求してばかりではなくて、童心に戻って奇声を発してみたりしたら?ということです。そこには声楽の「せ」の字すらありません。

そうすることで、何かしらひらめくことがあるかもと私は思ったのです。私自身も、声が一気に「成長した」と感じたのは、ポップスをちょっと習った頃でした。それと、声優のモノマネ(アニメ声とか 笑)とかもけっこうプラスになりましたね。

「そんな方法邪道だ!」「危険すぎる」といった意見もあるかもしれませんが、リスクを伴った行動には、必ずそれなりの価値があるはずです。もちろん、取り返しのつかないことにならないように注意を払う必要がありますが、たまにそういったリスクを冒すことで、新たな発見があるはずなのです。

「声がこもってボヤけてしまう」というなら、一度自分の手で首を絞めて声を出してみてもいいでしょう(もちろん苦しくない程度に)。「声がキンキンしてどうにもならない」というなら、ずっとアクビ声で生活してみましょう。・・・という具合です。

これはほんの一例ですが、色々と実験的にやってみると良いのではないかと思います。

まとめ

音楽の練習は自分との戦いです。いや、音楽に限らず、何だってそうでしょうね。

コンクールや試験などでは、どうしても他人と比べた上での評価が下されてしまいますが、それは審査員の価値観によるもの。他人より点数が低くても、あなたの持つ良さが他人より劣っているとは限りません。むしろ、評価できない点で、他人より抜きん出ている可能性もあります。

むろん、他人に勝たねばならないときはあるけれども、まずは自分の良さを認め、それを強みにすることで自信をつけていって、前進力のある練習を続けていくことが大切かと思います。そして、エジソンのように実験的な練習もしてみる!

若造の私が偉そうなことは言えませんが、ちょっと思ったので書いてみました。今後、考えが変わる可能性もあると思いますが、今の私は以上の思いを抱いています。参考になったのでしたら幸いです。

それでは、また更新します!

 
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